マンション管理の現場と本音

「管理会社は信用できない」と総会で怒る昭和世代の住民たち。板挟みの60代管理人が考える「対等な関係」と、信頼を取り戻すための小さな提案

本日は、私が勤務するマンションの「管理組合総会」でした。

年に一度の決戦の日(笑)。
案の定、過去の経緯や積もり積もった不満から、厳しいご意見が飛び出しました。

「今の管理会社は信用できない!」

高齢の住民の方が、本社から来た若手社員を厳しく問い詰める。
現場にいる私から見れば、まるで「おじいちゃんが孫を説教している」ような構図です。

しかし、私はこれを単なる「管理会社の怠慢」だとは思いません。
そこには、埋めがたい「昭和と令和のジェネレーションギャップ」があると感じたのです。

住民の「昭和の感覚」と、会社の「令和の現実」

総会に出席される熱心な住民の方は、どうしても高齢層が多くなります。
彼らの感覚からすれば、「昔はもっと安かった」「管理会社ならこれくらいサービスでやって当然」という思いがあるのでしょう。

一方で、管理会社(若手社員)の言い分も分かります。

  • 物価・人件費の高騰:昔と同じ金額では工事ができない。
  • コンプライアンス:「ついでにやっときます」という曖昧なサービス残業は許されない。

このズレが、「不信感」の正体です。
一生懸命やっているのに、時代が変わっていることに住民側がついてこれていない側面も、正直あるのです。

管理会社も「腹をくくる」べき時が来ている

住民の声を真摯に受け止め、襟を正すことはもちろん必要です。
しかし、言われっぱなしですべてを受け入れるのが正解でしょうか? 私は疑問です。

理不尽な要求や、運営に支障が出るレベルの介入があるなら、
「そこまで信頼できないのであれば、別の管理会社を選んでいただいても構いません」

それくらいの提案をする「覚悟(腹のくくり方)」を持って対処しなければ、対等なパートナーシップは築けません。

信頼を取り戻すカギは「小さな段差」にあった

そんなヒリヒリした総会の中で、ハッとする意見がありました。

「大規模工事もいいが、エンブレムの汚れや、駐輪場の入り口の段差。こういう細かい不便に目を向けてほしい」

これです。
住民が求めているのは、数億円の防水工事のプレゼンではなく、「毎日の自転車の出し入れがガタン!となって不快だ」というストレスの解消だったのです。

数千円でできる「信頼回復」

これを解決するのに、本社を通した大掛かりな工事は必要ありません。
例えば、Amazonなどのネット通販で売っている「ゴム製の段差プレート」

これを数千円で買ってきてポンと置くだけで、自転車の出し入れは劇的にスムーズになり、音も静かになります。

「大規模修繕の話は揉めるけど、段差プレート一つで住民は笑顔になる」。
現場を知る私たちがやるべきは、こういう「痒い所に手が届く提案」なのだと痛感しました。

まとめ:私たちは「通訳」にならなければならない

昭和世代の住民と、令和世代の管理会社。
話が噛み合わないのは当然です。

だからこそ、私たちのようなシニア世代の管理人が、間に入って「通訳」をしてあげる必要があります。
住民の「困った」を肌で感じ、それを現代のツール(通販やIT)を使ってスマートに解決する。

今日の総会は疲れましたが、明日からまた「段差一つ」から改善していこうと、気持ちを新たにしました。

  • この記事を書いた人

drework

現役マンション管理人が現場の裏話を交えて、私が抱える問題を解決するために集めた情報を掲載しています。 あなたの役にも立つと思ってブログにしました^^!

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